2021年01月25日
ツボを治療する
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実際にどういうことをするのかを説明していきます。
まず最初にツボの状態を見きわめます。
ツボには虚と実の2つの状態があります。
ツボの虚とは、力なく弱々しかったり、軟弱でへこんでいたり、弱っている状態をいいます。
ツボの実とは、熱をもっていたり、固く盛り上がっていたり、虚とは逆で強すぎる状態をいいます。
ツボを触ったり、見た目から虚実を判断していきます。
このツボの虚実に対して補寫を行います。
補というのは虚しているツボを元気にしてあげる事を言います。
刺激の少ない鍼やあつくない灸でツボを優しく補います。
これを補法と言います。
寫とは実しているツボをおとなしくさせることを言います。
刺激のやや強い鍼や熱めの灸でツボを寫します。
これを寫法と言います。
補法や寫法によってツボを正常な偏りのない状態にすること、専門的に言うと「経穴の虚実に対する補寫調整」が鍼灸における主な治療法となります。
鍼の場合には太さ、刺す深さや時間、刺す方向によって、灸の場合は熱さや大きさによって補寫をしていきます。
痛みや熱さなどの刺激量の差だけではなく、鍼の素材や灸の質でも補寫が異なります。
ツボだけではなく、患者さんの状態も合わせて色々使い分けます。
現代人は体が弱っている(虚している)人が多いため、補法での治療が主となりますが、痛みなどの症状の強い人には寫法で治療を行う事もあります。
ちなみに自分でのツボ押しマッサージや揉みほぐしなどでのイタ気持ちいいのは瀉法です。
やり過ぎには気を付けましょう。
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