〒467-0066 愛知県名古屋市瑞穂区洲山町1-15-13 鵜飼ビル2F
地下鉄新瑞橋駅徒歩2分 駐車場:2台
女性は妊娠に備えるために1か月周期で体が変化します。子宮では内膜が厚くなる・排出するを繰り返しますし、卵巣では卵子を育て送り出しています。そのため子宮や卵巣などには常に負担がかかっています。この女性の体の変化の主役は女性ホルモンですが、自律神経にも大きな役割があります。ホルモンや自律神経がうまく働かないと生理痛やPMS・生理不順などの辛い症状を引き起こします。
子宮や卵巣はエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンがきっかけで働きはじめます。女性ホルモンが多かったり少なかったりすると子宮や卵巣にトラブルが起こり腰痛や腹痛・その他の辛い症状につながります。
分泌されたホルモンは血流によって子宮や卵巣などに送られ、また血流によってそこから素早く排出されます。この血流を支配しているのが自律神経です。自律神経が乱れると血流が悪くなり、ホルモンが上手く届かなかったり、いつまでもそこにとどまって悪影響を与えてしまいます。冷えが女性にとって大敵なのも冷えると血流が悪くなるからです。
子宮は筋肉でできていて大きく伸び縮みしますが、ホルモンにより収縮や弛緩します。過剰に伸縮すると腰痛や腹痛を引き起こします。
PMSはストレスによって症状が強まりますが、ストレスは自律神経を乱します。自律神経の乱れは血流を悪くし症状を悪化させます。症状が悪化するとストレスがたまり・・・と悪循環してしまいます。
生理の主役は女性ホルモンですが、うまく作用させるのは自律神経の働きです。自律神経を整えることにより、生理でのトラブルをできるだけ減らすことができます。鍼灸治療は自律神経を整え体を温めることのできる優れた治療法です。
子宮そのものや月経は五臓(肝心脾肺腎)でいうと肝が大きくかかわります。なので女性の体を見る時には肝の状態を見ることが中心になります。自律神経の乱れはストレスによって引き起こされますが、ストレスも肝に影響を与えます。
女性ホルモンは腎が関係するので、肝と腎のバランスも重要になります。
女性器に関係するツボは下腹部や仙骨にたくさんあります。これらのツボにはりや灸をします。灸は体を温めて血流を改善する効果もあるので女性向けの施術です。
スネの内側でくるぶしの少し上にある三陰交というツボは女性のためのツボと言われるぐらい女性にとって重要なツボで、生理関係のトラブルがあるときに押すと必ず痛みがあります。このツボはセルフケアにも使えるツボで自宅でお灸をしてもらうこともあります。
【職業】派遣社員
【状況】生理痛で動けなくなるほど腰が痛い
肩こりで来院された患者さんで、生理痛がひどいということでついでに治療をしました。
職場のストレスなどで症状が悪化すると歩くのも大変で、薬も効かなくなるとのことでした。メインは肩こりの治療で、肩が凝った時に来院されるので断続的な治療でしたが、3か月ほどたった時にそういえば生理痛がほとんど起きなくなったと言われました。
今では来院頻度は減りましたが、生理痛は気にならなくなったそうです。
当院では脈診を大事にしています。
脈診とは手首の脈をみて体の状態を把握する、東洋医学独特の診断方法です。西洋医学では脈は脈拍が早いか遅いか、回数を計測するぐらいですが、東洋医学では脈診によってさまざまなことが分かります。
脈診では次の事が分かります。
・五臓六腑の状態
・経絡の状態
・気血の状態
脈からこれらの事を読み取り東洋医学的に体の状態を診断します。
また脈は変化が早いので、正しいツボが使えているかどうか、治療が上手くいっているのかどうかも脈診で判断することができます。正しいツボなら脈は良くなり間違ったツボだと脈は悪くなります。
良い脈というのは体が無理をしていなくて状態が良いことを表し、自然治癒力が高まっています。悪い脈というのは体の状態が悪くどこかに異常があるという事です。
自律神経を整えたり、痛みやしびれなどの症状を取ることが鍼灸治療の目的ですが、経絡治療ではよい脈を作ることも大事な目標になります。
治療前に体の状態を把握するために脈をみて、治療中はツボや刺激量を確認するために脈をみて、治療の最後に全体の治療が上手くいったか脈をみます。
五臓六腑や経絡を整える経絡治療では、脈診はなくてはならないものです。
脈診で始まり脈診で終わる、当院の大きな特徴です。
東洋医学では独特の考え方や言葉があり、現代の人には分かりにくいものです。そこで東洋医学に出てくる代表的な言葉を分かりやすく解説します。
・五臓六腑(ごぞうろっぷ)
内臓の事です。五臓は【肝・心・脾・肺・腎】の5つ、六腑は【胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦】で6つあります。東洋医学では人の体は五臓六腑が中心となって生命活動を営んでいると考えるため、とても重視します。また、西洋医学では精神活動は脳が行いますが、東洋医学では精神や魂は五臓六腑に宿ると考えるので、心の病も五臓六腑を整える事で治療します。
・脾について
五臓の中の脾は西洋医学の脾臓ではなく消化器系の機能の事を言います。脾が弱ってくると下痢や便秘になりやすいです。また、体質的に脾が弱いと痩せ型だったり太りにくかったりします。
・気血水(きけつすい)
体を循環し体の必要な栄養などを運んだり、体を温めたりする物の事で、血は血液、水は汗や唾液などの液体のことです。
気は形なく見えないけれど影響を与える物です。東洋医学は気の医学と言われるぐらい気を大事にします。ささないハリは気にアプローチするので、ささずに効果を出すことができます。
・経絡(けいらく)
五臓六腑と全身を繋ぐ道の事で、経絡を通って気血水が全身に運ばれます。経絡によって全身がつながっているため、離れたツボで治療することができます。
・経穴(けいけつ)
経絡治療ではツボの事を経穴と言い全身に800以上あります。体の異常は経穴に表れます。また経穴に刺激を与えることで体を治すので、経穴は診断点であり治療点でもあります。経穴は経絡上に表れる反応点の事を言いうので、耳つぼや足つぼは経穴には含まれません。
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