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男性

ED・最近元気がない

EDはインポテンツの略で勃起機能の低下の事を言います。昔から男性は悩まされてきたようで、東洋医学でも様々な治療法があります。

まずは陰茎の勃起から射精までの基本的な仕組みを説明します。
視覚や聴覚などの感覚器からの性的な刺激がや陰茎に直接刺激を受けると、その情報が脳から仙髄にある勃起中枢に伝えられ副交感神経が働き勃起します。
この状態で陰茎に刺激を与え続けると、今度は交感神経が活発になります。その結果陰茎の横紋筋が律動的収縮を起こし射精に至り、勃起は消滅します。

簡単に表すと副交感神経優位(リラックス状態)で勃起し、交感神経優位(興奮状態)で射精します。勃起から射精に至るまで仙髄にある勃起中枢に支配されています。

東洋医学では陰茎は生命エネルギーと密接にかかわっており、生命エネルギーが低下すると勃起が起きなくなってきます。

EDの原因を神経、血管、メンタル、生命エネルギーの4つに分けて考えます。

1、神経
勃起は仙椎にある勃起中枢に支配されています。中枢から交感神経と副交感神経が陰茎まで伸びており、血管や筋肉をコントロールすることにより勃起から射精まで行えます。病気やケガなどで勃起中枢やその先の神経に障害があると勃起が起きなくなります。また、仕事や運転などで長時間座っていると仙椎に負担がかかり勃起中枢が上手く働かなくなることもあります。
治療は仙骨にあるツボや神経を直接鍼や灸で刺激します。また経絡治療により自律神経を整え、交感神経と副交感神経が上手く働くようにします。仙骨は骨盤の一部なので骨盤のずれがあると勃起中枢に影響を与えることがあります。その場合腰から骨盤にかけての治療を行うこともあります。
神経に対する治療は比較的刺激が強くなります。

2、血管
勃起は陰茎の血管が充血することにより起こります。なので血管に異常があると勃起は起こりません。例えば糖尿病は血液中の糖が増えてしまいますが、糖は血管をぼろぼろにしてしまいます。特に細い血管や先端の血管がなりやすく、陰茎もその影響を受けてしまいます。コレステロールが高かったり喫煙の習慣があっても血流が悪くなります。
糖尿病が原因の場合は、EDの治療と同時に病気の治療を行うので時間がかかります。鍼灸治療をしながら食生活の摂生や禁煙・運動を行うようにしてもらいます。

3、メンタル
性欲は視覚や聴覚などからの性的刺激が脳に伝わることにより起こります。その情報が脊髄を通り仙椎の勃起中枢に伝わり勃起が起こります。性交の失敗や性交渉の相手との相性などで性交に負のイメージがついてしまうと脳に性欲に対する抑制がかかります。またうつ病でもEDになります。
東洋医学ではメンタルの病も五臓六腑の異常と考えます。経絡治療で五臓六腑を治療し、メンタルの安定を目指します。精神的に弱っている時に焦りは禁物で、あまり結果を求めすぎないよう時間をかけて治療を行っていきます。治療も強い刺激を避けリラックスできるようにささないハリや熱くない灸など気持ちの良い治療を心がけます。

4、生命エネルギー
東洋医学では生命エネルギーのことを精といい、五臓六腑の中の腎に蓄えられているので腎精といいます。腎精は産まれたときが最大で年を取るとともに減っていき腎精が尽きた時が寿命で死ぬ時とされます。腎精は成長や生殖のためのエネルギーでもあるため、勃起に必要なエネルギーとも言えます。極度の疲労や射精のし過ぎは腎精を消耗します。この腎精を消耗した状態を腎虚といい、勃起が起こらなくなるだけではなく寿命も縮めてしまいます。年齢を重ねると腎虚になってしまうので、だんだん元気がなくなっていくのは自然の摂理です。なのでできるだけ腎精の消耗を避けることがいつまでも元気で長生きができる秘訣です。女性好きで有名な豊臣秀吉も腎虚だったと言われ、晩年の急激な老化から衰弱で亡くなっています。
実際の治療では、腎虚に対して腎を元気にする治療をメインに、疲労回復のための全身治療もします。これもあまり刺激の強い治療はせずに気持ちの良い治療で疲労回復を促します。

以上の4つが鍼灸適応のED治療ですが、実際はどれか一つが原因ではなくいくつかが組み合わさってEDになっている場合がほとんどなので、その人に合わせて治療方法を組み合わせていきます。

マメ知識

江戸時代の学者の貝原益軒によって書かれた健康指南書『養生訓』には、射精の回数について書かれており、健康のためには20歳は4日に1回、30歳は8日に1回、40歳は16日に1回、50歳は20日に1回とし、60歳以上は射精してはいけないとされています。また10代は体が完成していないので射精しすぎると一生体が弱くなると書かれています。

ある年齢での勃起の角度は、手を開いて前に伸ばした時の指の角度が目安になります。(手をパーにして前にならえした時の)親指の角度が20代で以下順番に人差し指が30代、中指が40代、薬指が50代、小指が60代です。人により差はありますがこれより上回っていれば腎はしっかりしており、下回っていれば腎虚が進んでいるということになります。

脈診について

当院では脈診を大事にしています。

脈診とは手首の脈をみて体の状態を把握する、東洋医学独特の診断方法です。西洋医学では脈は脈拍が早いか遅いか、回数を計測するぐらいですが、東洋医学では脈診によってさまざまなことが分かります。

脈診では次の事が分かります。

・五臓六腑の状態

・経絡の状態

・気血の状態

脈からこれらの事を読み取り東洋医学的に体の状態を診断します。

また脈は変化が早いので、正しいツボが使えているかどうか、治療が上手くいっているのかどうかも脈診で判断することができます。正しいツボなら脈は良くなり間違ったツボだと脈は悪くなります。

良い脈というのは体が無理をしていなくて状態が良いことを表し、自然治癒力が高まっています。悪い脈というのは体の状態が悪くどこかに異常があるという事です。

自律神経を整えたり、痛みやしびれなどの症状を取ることが鍼灸治療の目的ですが、経絡治療ではよい脈を作ることも大事な目標になります。

治療前に体の状態を把握するために脈をみて、治療中はツボや刺激量を確認するために脈をみて、治療の最後に全体の治療が上手くいったか脈をみます。

五臓六腑や経絡を整える経絡治療では、脈診はなくてはならないものです。

脈診で始まり脈診で終わる、当院の大きな特徴です。

東洋医学について

東洋医学では独特の考え方や言葉があり、現代の人には分かりにくいものです。そこで東洋医学に出てくる代表的な言葉を分かりやすく解説します。

・五臓六腑(ごぞうろっぷ)

内臓の事です。五臓は【肝・心・脾・肺・腎】の5つ、六腑は【胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦】で6つあります。東洋医学では人の体は五臓六腑が中心となって生命活動を営んでいると考えるため、とても重視します。また、西洋医学では精神活動は脳が行いますが、東洋医学では精神や魂は五臓六腑に宿ると考えるので、心の病も五臓六腑を整える事で治療します。

・脾について

五臓の中の脾は西洋医学の脾臓ではなく消化器系の機能の事を言います。脾が弱ってくると下痢や便秘になりやすいです。また、体質的に脾が弱いと痩せ型だったり太りにくかったりします。

・気血水(きけつすい)

体を循環し体の必要な栄養などを運んだり、体を温めたりする物の事で、血は血液、水は汗や唾液などの液体のことです。

気は形なく見えないけれど影響を与える物です。東洋医学は気の医学と言われるぐらい気を大事にします。ささないハリは気にアプローチするので、ささずに効果を出すことができます。

・経絡(けいらく)

五臓六腑と全身を繋ぐ道の事で、経絡を通って気血水が全身に運ばれます。経絡によって全身がつながっているため、離れたツボで治療することができます。

・経穴(けいけつ)

経絡治療ではツボの事を経穴と言い全身に800以上あります。体の異常は経穴に表れます。また経穴に刺激を与えることで体を治すので、経穴は診断点であり治療点でもあります。経穴は経絡上に表れる反応点の事を言いうので、耳つぼや足つぼは経穴には含まれません。

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