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首の症状

首こり

首には骨が7つあり、そこにある大小さまざまな筋肉が動くことにより上下左右・回旋と自由に動かすことができます。また重たい頭を骨と筋肉で協力して支えています。

人は頭を無意識に水平を保とうとします。体が多少傾いていても頭はまっすぐになっていることが多いと思います。歩いている時や座っている時、TVを見ている時など無意識なので気が付かないですが頭を水平にするために首の筋肉には負担がかかっています。さらに姿勢の問題もあります。猫背であったりスマホをうつむいて見るような姿勢だと頭は前へ出ます。そのために首を支える筋肉に負担がかかってしまいます。これが首こりの大きな原因です。

首こりは肩こりと同様の自律神経症状が出ます。頭痛、吐き気、目の疲れなどです。また腕の神経は首から出ているので、手のしびれや冷えが出たり感覚が鈍くなることもあります。

実際の治療では、首の前側には太い血管や神経があるため、あまり深く刺すことはできないので、ごく浅い鍼やツボに当てるだけの鍼をします。後ろ側には奥の方に凝りやすい筋肉があるのでしっかり鍼を入れていきます。

東洋医学

首こりは筋肉の疲労なので五臓(肝心脾肺腎)では肝を中心に考え、また姿勢の問題でもあるので腎も関係してきます。経絡治療によりこれら五臓六腑を治療し自律神経を整え、自然治癒力を高めます。

気血の通り道である経絡でみると、首には6つの陽経すべてが流れているので陽経を中心にみて行きます。その中からコリの強い場所や随伴症状によって経絡を見きわめます。後頭部の頭痛なら太陽膀胱経、こめかみの頭痛なら少陽胆経、人差し指のしびれなら陽明大腸経という感じで見ていきます。

慢性症状であれば絡穴や奇経、急性症状であれば郄穴や子午治療を使っていきます。

首の前側は鍼を深く刺すことはできないのですがツボがたくさんあるので、ツボの状態に合わせて接触鍼やささない鍼である鍉鍼で治療をしていきます。

実際の症例

慢性的な首こり

瑞穂区のKさん(60代)

【職業】介護

【状況】慢性的に首こりがあり、ひどい時には頭痛や吐き気が出る。

ひどい頭痛が出たが頭痛薬が効かなかったとのことで来院されました。

介護で高齢者の目線に合わせるため前かがみになりがちで、猫背で姿勢も悪く首がいつも凝っているとのことでした。

体を見てみると首から肩にかけて鉄板のように固く、鎖骨まわりもカチカチでした。首を動かしてもらうと上下左右どの方向も動きが悪く、天井を見るのも体ごとそらさないと見られないような状態でした。

初回の治療で頭痛は治まり首の動きが良くなり、天井は首を動かすだけで見られるようになりました。しかし、首を回したときに奥の方に痛みが残っていて、その痛みを取るのに2か月かかりました。

仕事柄首には負担がかかっているため、首が辛くなると治療に来られていますが、以前の様な頭痛や吐き気は出なくなったそうです。

脈診について

当院では脈診を大事にしています。

脈診とは手首の脈をみて体の状態を把握する、東洋医学独特の診断方法です。西洋医学では脈は脈拍が早いか遅いか、回数を計測するぐらいですが、東洋医学では脈診によってさまざまなことが分かります。

脈診では次の事が分かります。

・五臓六腑の状態

・経絡の状態

・気血の状態

脈からこれらの事を読み取り東洋医学的に体の状態を診断します。

また脈は変化が早いので、正しいツボが使えているかどうか、治療が上手くいっているのかどうかも脈診で判断することができます。正しいツボなら脈は良くなり間違ったツボだと脈は悪くなります。

良い脈というのは体が無理をしていなくて状態が良いことを表し、自然治癒力が高まっています。悪い脈というのは体の状態が悪くどこかに異常があるという事です。

自律神経を整えたり、痛みやしびれなどの症状を取ることが鍼灸治療の目的ですが、経絡治療ではよい脈を作ることも大事な目標になります。

治療前に体の状態を把握するために脈をみて、治療中はツボや刺激量を確認するために脈をみて、治療の最後に全体の治療が上手くいったか脈をみます。

五臓六腑や経絡を整える経絡治療では、脈診はなくてはならないものです。

脈診で始まり脈診で終わる、当院の大きな特徴です。

東洋医学について

東洋医学では独特の考え方や言葉があり、現代の人には分かりにくいものです。そこで東洋医学に出てくる代表的な言葉を分かりやすく解説します。

・五臓六腑(ごぞうろっぷ)

内臓の事です。五臓は【肝・心・脾・肺・腎】の5つ、六腑は【胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦】で6つあります。東洋医学では人の体は五臓六腑が中心となって生命活動を営んでいると考えるため、とても重視します。また、西洋医学では精神活動は脳が行いますが、東洋医学では精神や魂は五臓六腑に宿ると考えるので、心の病も五臓六腑を整える事で治療します。

・脾について

五臓の中の脾は西洋医学の脾臓ではなく消化器系の機能の事を言います。脾が弱ってくると下痢や便秘になりやすいです。また、体質的に脾が弱いと痩せ型だったり太りにくかったりします。

・気血水(きけつすい)

体を循環し体の必要な栄養などを運んだり、体を温めたりする物の事で、血は血液、水は汗や唾液などの液体のことです。

気は形なく見えないけれど影響を与える物です。東洋医学は気の医学と言われるぐらい気を大事にします。ささないハリは気にアプローチするので、ささずに効果を出すことができます。

・経絡(けいらく)

五臓六腑と全身を繋ぐ道の事で、経絡を通って気血水が全身に運ばれます。経絡によって全身がつながっているため、離れたツボで治療することができます。

・経穴(けいけつ)

経絡治療ではツボの事を経穴と言い全身に800以上あります。体の異常は経穴に表れます。また経穴に刺激を与えることで体を治すので、経穴は診断点であり治療点でもあります。経穴は経絡上に表れる反応点の事を言いうので、耳つぼや足つぼは経穴には含まれません。

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