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首の症状

腱板損傷

肩は体の中で一番自由に動く関節ですが、その分複雑なつくりをしているためトラブルが起こりやすいです。

腱板とは回旋筋腱板またはローテーターカフといい、肩甲骨と上腕骨を繋ぐ肩の関節の重要な役割をする筋肉の事です。4つの筋肉があり(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)、インナーマッスルとして働きます。

インナーマッスルとは動作の際に関節を締めて安定させる筋肉の事を言います。大きくパワーのあるアウターマッスルと協力して、繊細で力強い関節運動を行う事ができます。

腱板は腕を肩より上にあげるような仕事やスポーツ選手で痛めやすく、痛めただけだと五十肩と同様の自発痛(何もしてなくてもうずくように痛い)や夜間痛(痛くて夜寝られない)が出ます。これが腱板炎です。

さらに強い力が加わったり転んだりして筋肉が切れてしまったものが腱板断裂です。筋肉が細くて場所的に伸ばされやすい棘上筋の断裂が起こりやすいです。

断裂した筋肉は自然には完全に戻ることありません。他の筋肉で補うため腕が上がらなくなることはありませんが、スポーツ選手などはパフォーマンスは落ちてしまいます。また老化などにより筋肉が落ちてくると腕を上げにくくなることがあります。

断裂直後で痛みのある場合は痛みを抑えるための治療を行います。また肩が使えないことによる代償動作の影響で首や腰に負担がかかるので、全身的に体を見て治療を行います。

受傷してから時間がたつと問題なく動かせるようになってきますが、周りの筋肉に負担がかかり始めます。完全断裂している場合は周りの負担のかかっている筋肉にアプローチします。部分断裂の場合は周りの筋肉と残っている部分にアプローチして疲労と受傷部位の回復を促します。

東洋医学

腱板は筋肉なので五臓(肝心脾肺腎)では肝が関係します。経絡治療により五臓六腑を治療し自律神経を整え、自然治癒力を高めます。

気血の通り道である経絡でみると、腱板は肩甲骨に付着している筋肉なので手の6経絡の中でも陰経では太陰肺経、陽経では陽明大腸経、少陽三焦経、太陽小腸経を中心にみていきます。代償動作で体のバランスが崩れている場合は少陽胆経もみます。

夜間痛で眠れないと体が弱り虚の状態になるため、補う目的でお灸を使います。

うずく痛みがある場合は、炎症を抑える刺絡を行う事もあります。

完全断裂の場合は手術しかないのですが、部分断裂では程度により回復することもあるので、自然治癒力を高める経絡治療をしっかり行っていきます。

実際の症例

腱板部分断裂

天白区のYさん(60代)

【職業】専業主婦

【状況】庭で転んでしまい肩を打ち、病院で腱板部分断裂と診断された。

早く治したいので回復力を高めるために来院されました。

なるべく腕を使わないようにしているが、うずくような痛みがありました。

最初は週3回と詰めて通ってもらい1週間で自発痛は出なくなりました。その後は病院のリハビリと並行して鍼灸治療を受けられ、1カ月後には何もなかったかのように生活できるようになったそうです。病院では断裂した部分はもとには戻らないと言われ心配されていましたが、車の運転や洗濯干しが問題なくできているので本人的には治ったとのことです。

腱板の部分断裂では日常生活には問題ないぐらいには回復する場合が多いです。心配せずに治療やリハビリを受けてしっかり治してください。

脈診について

当院では脈診を大事にしています。

脈診とは手首の脈をみて体の状態を把握する、東洋医学独特の診断方法です。西洋医学では脈は脈拍が早いか遅いか、回数を計測するぐらいですが、東洋医学では脈診によってさまざまなことが分かります。

脈診では次の事が分かります。

・五臓六腑の状態

・経絡の状態

・気血の状態

脈からこれらの事を読み取り東洋医学的に体の状態を診断します。

また脈は変化が早いので、正しいツボが使えているかどうか、治療が上手くいっているのかどうかも脈診で判断することができます。正しいツボなら脈は良くなり間違ったツボだと脈は悪くなります。

良い脈というのは体が無理をしていなくて状態が良いことを表し、自然治癒力が高まっています。悪い脈というのは体の状態が悪くどこかに異常があるという事です。

自律神経を整えたり、痛みやしびれなどの症状を取ることが鍼灸治療の目的ですが、経絡治療ではよい脈を作ることも大事な目標になります。

治療前に体の状態を把握するために脈をみて、治療中はツボや刺激量を確認するために脈をみて、治療の最後に全体の治療が上手くいったか脈をみます。

五臓六腑や経絡を整える経絡治療では、脈診はなくてはならないものです。

脈診で始まり脈診で終わる、当院の大きな特徴です。

東洋医学について

東洋医学では独特の考え方や言葉があり、現代の人には分かりにくいものです。そこで東洋医学に出てくる代表的な言葉を分かりやすく解説します。

・五臓六腑(ごぞうろっぷ)

内臓の事です。五臓は【肝・心・脾・肺・腎】の5つ、六腑は【胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦】で6つあります。東洋医学では人の体は五臓六腑が中心となって生命活動を営んでいると考えるため、とても重視します。また、西洋医学では精神活動は脳が行いますが、東洋医学では精神や魂は五臓六腑に宿ると考えるので、心の病も五臓六腑を整える事で治療します。

・脾について

五臓の中の脾は西洋医学の脾臓ではなく消化器系の機能の事を言います。脾が弱ってくると下痢や便秘になりやすいです。また、体質的に脾が弱いと痩せ型だったり太りにくかったりします。

・気血水(きけつすい)

体を循環し体の必要な栄養などを運んだり、体を温めたりする物の事で、血は血液、水は汗や唾液などの液体のことです。

気は形なく見えないけれど影響を与える物です。東洋医学は気の医学と言われるぐらい気を大事にします。ささないハリは気にアプローチするので、ささずに効果を出すことができます。

・経絡(けいらく)

五臓六腑と全身を繋ぐ道の事で、経絡を通って気血水が全身に運ばれます。経絡によって全身がつながっているため、離れたツボで治療することができます。

・経穴(けいけつ)

経絡治療ではツボの事を経穴と言い全身に800以上あります。体の異常は経穴に表れます。また経穴に刺激を与えることで体を治すので、経穴は診断点であり治療点でもあります。経穴は経絡上に表れる反応点の事を言いうので、耳つぼや足つぼは経穴には含まれません。

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